娯楽とは良い付き合い方をしたいものだ

最近は「世の中、腐ってるな」の連続だ。僕にそのセリフを引き出させているのは、何も政治やニュースばかりではなく、大衆向けの娯楽だったりSNSの流行だったり。皆が皆、自分自身がどんな行動を取っているのか知らないんです。無理も無いんですかね。

特に嫌いなのはVTuberとその消費の仕方、売り出し方、スキャンダル全般…VTuberの方たちは自分が明らかに人間扱いされていないことに気づいていないんでしょうか。神格化されるにしろ、蔑まれるにしろ同じことだと思います。配信者がいくら適切な距離を取ろうと、近づく視聴者は居ます。視聴者が適切な距離を知る日は来ないんだろうなあ。

特に赤スパ文化（※）は嫌いです。金で殴ることが娯楽っていつの時代だよ！！それにこの行動、かなりサディズム的じゃないですか？昔読んだ本に出てきたサディストは、弱った対象の素の反応を引き出すことに性的興奮を感じるキャラで。笑顔の鉄仮面を割り、人間を人間たらしめることがうんたらかんたら。

実際、金で殴られた人の反応って変わらないんですよね。推しのその反応を引き出すのはさぞ楽しいんでしょう。ただ、それって推しである必要性あるんですかね。そういうのが横行したら、いずれ人を人とは見られなくなる人が増えるんじゃないかと思います。個性が潰され、キャラクター化され…型にはめられているようで息苦しいですよ。

自分の行いを立ち止まって考えることができるようになれば、少なくとも自分がそういう行動をすることは減るのかもしれません。ゲーム一つ取っても、そのゲームの生まれた（時代や作者含む）背景を調べるとか、自分はどんなゲームが好きで、ゲームに対してどういう感情を持っているのか分析するとか。

何かについての知識が増えれば、配慮に欠けた行動も減らすことができるので、無神経でお困りの方にもオススメです。映画のシナリオが実際の事件に基づいて作られている場合、それがどんな事件だったのかを調べるとか。配信者が精神疾患を持っていた場合、本人がネタにしていたとしてもその病気について調べるとかね。

要するに、みんなで少しずつ気を付けて行きましょうよってことです。まー今の世の中は酷い。色々酷い。SNSやらYouTubeの視聴者は烏合の衆もいいところだし。ネタで終わらせて許されるのは子供までにしません？赤スパを楽しむ人すべてがサディストだのと言いたいわけじゃなく、割と本気でそんなことを考えた夕暮れ時でした。

※高額の投げ銭をして配信者の反応を伺いニヤニヤすること。「申し訳ないです、ごめんなさい」が主な反応。だと思ってる。