間借りレリラblog

ぼちぼち書いたりするかも

人前で本が読めない

僕は昔から本を読む人ではなかった。大学に入る少し前に勉強に目覚めてから、急ごしらえ的に読書量を増やしてみたけど結局進学したのは近所のFラン大学だ。

大学には文学部もあるらしいが、周囲の学生が読書をしているところは一回ぐらいしか見たことがない。たいていスマホをいじっているか、友人と喋っているかのどちらかだ。(勉強が暇だからって大学生にもなって「授業中の静かな廊下や会話の無いしんとした場所で大声を出すと面白い」とかいう迷惑行為が流行っている?のは流石に勘弁してほしい)

 

そんな現代的な風景の中で、一人本を読んでる奴ってめちゃくちゃ浮かない?前述の通り、僕は本をあまり読んでこなかった。そのせいで、どんな作者が書いた本だから良いだ悪いだとか、有名な本だからあらすじくらいは把握してるだとか、どんな本を読んでいれば粋である(!)だとか、読書家が知っていそうなことを何も知らないのだ。読書家のイメージ違ってたらすまん。

だから、テキトーに有名な本や何となく目についた本を割と無作為に借りて読んでる。予告編を見ずに視聴する映画のように、どんな本かも分からずに読んでいる。

 

もしかしたら、この本はこのあとめちゃくちゃエッチな展開になるかもしれない。人と人とがまぐわって、精液がどうとか、絡みつく脚がどうとか、徐々に速くなる息づかいがどうとか…一番の懸念点はここである。

もしかしたら、これまで殆ど読書している人を見たことがない集団の中にも、多少は読書家がいるかもしれない。その読書家が、僕の読んでいる(この先エッチな展開のある)本を見て、「うわ、だっせ〜」とは思わなくても「ああ、あの話…」とちらりとでも思っている可能性を考えると、何となく恥ずかしくて、何となく死にたくなってくる。この本がまだエッチな展開になっていなかったとしても、この先なるかもしれないと思って読み終わりまで安心できない。

 

やはりブックカバーをつけるべきだろうか…

いや、自分みたいな読書無精からしたら、ブックカバーは手間だ。紙を折ったり布を折ったり、そのために文具屋や書店でお金を出して買ったり…当然、本は図書館で借りているので、借りたら着けて返す時には外さなければならないのだが、本当にマジでめちゃくちゃ面倒臭い。そのせいで本を読まなくなるぐらい、ガチで面倒臭い。

ブックカバーを着けたせいで読書量が0になるくらいなら、諦めて全部むき出しにしながら読んだ方がましだ。

 

色々書いてきたけど、周囲にどう思われていようが読書はやめないと思う。少し気後れはするが…これからも、僕は大学だろうが電車内だろうが、表紙も背表紙もおっぴろげて、堂々と読書をするつもりだ。

最後になるが、街で誰かが自分の知っている本を読んでいたとして、もしその本の内容を知っていたとしても、もしその本が読書家の中ではめちゃくちゃダサい類の本だったとしても、その人がガチの読書初心者で、選ぶべき本がよく分からないだけかもしれないからどうか優しい目で見てほしい。というか、どんな本を読んでいようが人の趣味をあれこれ考えるべきではないとも思う。

 

 

うーん……ここまで人に要求するのって変かもしれない。というか全部被害妄想か?あれこれ考えるぐらいならやっぱブックカバーかけた方がいいのかな。