間借りレリラblog

ぼちぼち書いたりするかも

美術館に行った

美術館とは言っても入場料は500円もしないので僕みたいな貧乏人にも優しい。来場は2度目。前行った時とは少し作品の顔ぶれが変わっていた。

 

中でも、鋼の大きな板をキャンバスに貼り付けた作品がかっこよかった。その作品の感想は「背景の金色と鋼の鈍い色の対比が…」とか、「この作品は日本美術の〇〇を彷彿とさせる…」とかばっかだったけど。

いや、この鋼自体がめちゃくちゃかっこよくないか?!

何を隠そう、僕は石や金属、地面などが何となく好きな(誇張して言えば)無機体フェチなのである。誇張して言えば、というのは漠然と好きなだけで何一つ詳しくないという意味だが…何だっていい、好きなものは好きだ。

 

そんなフェチを持つ人間から見ると、その作品は鋼それ自体が存在感があり雄々しくて何とも素晴らしい、こんなかっこいい鋼を見せていただいてありがとうございますという感じ。

 

象徴する精神的なものにばっか目を奪われて、物それ自体が見えてないんじゃないの?とも思う。まあ、美術あんま詳しくないからデカいことは言えないのだが。

で、思ったんだけど「絵の具そのもの」にスポットライトを当てた作品って存在する?絵の具って単体でも綺麗でかっこよくて、絵の具を画面に落とせば何を象徴するでもなく素敵だと思うんだけど。今度やってみようかな。

 

あと余談だけど、昔の芸術作品で静物に「物事の盛衰」を象徴させたものが僕はあまり好きじゃない。静物はそれ自体がかっこいいと思っているから、人間や人間の精神よりも劣るものとして描くことに人間の驕りを感じてまあ嫌なんですわ。

 

終わり